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個展「prière」について

昨年11月、ありがたいことに乙画廊様で個展をさせていただきました。



個展のお話は2021年のクラフトアートマッチングコンクールへ

出展したときに頂いたお話で、まだまだ未熟ですが成長したい私にとっては

とても嬉しいお話でした。乙画廊様、その節はありがとうございました。


個展のタイトルは好きな言葉です。フランス語で祈りという意味です。

神聖なもの、不思議なもの、美しいものが好きだなと

個展の構想を素人ながら練っているときに思いました。

右も左もわからない私でしたが、師事している先生には相談に乗っていただいたり、

そのほかにも、とてもとてもお世話になりました。


とにかく、まずは天使を作ろう!と3Dソフトで四苦八苦しながら原型の翼を作り、

先生にとても丁寧に教えていただきながら、メインとなる大きな人形制作にも挑戦しました。


素人が個展をするのは無謀だとは百も承知でした。

ビスクドールを始めて片手で数えられるほど、まだまだ勉強中、

仕事もしている、自分でお洋服も縫えない……。

周囲も自分もハラハラしていたと思います。

でも、一生に一度有るか無いかのチャンスなので、

今出来ることすべてを詰め込もうと考えました。


とても素敵な衣装を作られる方々にお願いして

デザインした衣装をこだわって仕立てていただいたり

アーティスト様に個展のメインビジュアルの素敵なお写真を撮っていただいたり

こんな無名の作家に、皆様快くご協力してくださり、

とにかく周りの皆様のお力添えが無くしては出来なかったと思います。


個展の設営はお教室の先輩が手伝ってくださって、

本当にありがたかったです。

先生をはじめお教室の先輩方はとてもやさしく、

お教室の皆様にはいつも助けていただいていてばかりで、

感謝の気持ちでいっぱいです。



個展は10体新作を制作しました(写真は一部)。

それぞれに物語を考えて、制作しました。

仲良しな天使と吸血鬼、妖精・天使・人間の聖歌隊、

お姫様とその守護天使、自分の守護天使を可愛がる女の子と甘える小さな守護天使。

ちょっと言葉にすると気恥ずかしいですが、

様々な作品を心を込めて作ることが出来て、

制作期間は辛かったけれど完成したときは達成感がありました。


また、初めて作品を迎えていただけたときの感動は忘れません。

画廊様には申し訳ない話なのですが、まだまだ無名の作家なので、

正直な話、個展は作品の発表の場として、

色々な方に作品を見ていただければ……と密かに思っていました。

しかし、いくつか作品がお迎えされていく度、自分が制作したものが

お客様へ渡っていくありがたさと少しの寂しさを味わうことが出来て、

本当に心を込めて作っていたのだな、頑張ってきたのだな、と再認識しました。

今でもそれぞれのお宅で元気そうにしている子たちをSNSなどで拝見すると、

とても心が温かくなります。

いらしてくださった方との会話や、画廊主様やスタッフ様からのお話で

反省点や少ないですが良かった点、勉強することもたくさんあり、

経験を活かして今後も制作していければと身の引き締まる思いもしました。

昨年の個展は、人生でとても得難い経験となりました。


足を運んでくださった皆様、お迎えくださった皆様、

SNSなどで気にかけてくださった皆様、

ご協力くださった皆様、お話をくださった乙画廊様、

本当にありがとうございました。

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